コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えている方もたくさんおられると思いますがこんな時だからこそお部屋に緑を取り入れてみるのはどうでしょうか?気分転換にもなりオススメできます。お部屋で観葉植物や家庭菜園、プランターや水耕栽培、緑の取り入れ方は様々です。そして、どんな植物で一番目につくのはやはり葉っぱの部分ですよね!色艶も良く元気に育っているのを見ると気分が上がりますよ!そこで、今回は葉水についてまとめてみました。元々、植物が好きな方にもぜひ読んで頂けたらと思います。
■葉水とは?
漢字からも想像できるように、植物の葉っぱに霧吹きなどで直接水を与えてあげることです。植物は根から水分吸収していることはよく知られておりますが、茎や葉からも吸収しています。植物の始まりが海藻だったことを考えるとなんとなく想像はできますね。では、なぜ葉水をする必要があるのか、その効果や注意するポイントについても考えていきたいと思います。
■葉水をすることで得られる3つの効果と理由
葉が潤い色艶が良くなる(水分補給)
人間にとってすごしやすい環境が植物にとってもすごしやすい訳ではありません。夏は冷房、冬は暖房を使う事で空気が乾燥します。特に冬場は季節的にも乾燥しやすいので葉が乾燥しやすく根からの吸水だけでは水分不足になりストレスを受けてしまうことがあります。
ホコリなど葉の表面の汚れを洗い落とし光合成の効率を良くする
自然環境と室内環境は全く違い、室内では風に当たることもなければ雨に当たりません。たとえ毎日掃除していてもお部屋の隅などではホコリが溜まってしまうように葉の上にもホコリがたまります。ただでさえ光が少ない室内で葉の表面にホコリが溜まっていると光合成の効率が悪くなってしまいます。
病害虫の予防
土を使わない水耕栽培では虫による被害はほとんどありませんが、土を使った観葉植物や土耕栽培の野菜ではハダニなどの病害虫によりダメージを受けてしまう事があります。このような小さな虫を葉水で洗い流す効果や窒息させてころすことができます。葉の裏側にもしっかり吹き付けてください。
※乾燥予防(一時的なものですが室内の湿度を高める)
端的にこのような効果があります。
■注意しなければいけないコト
・要領は植物の種類によって違います。砂漠のイメージがついているサボテンで例えるとわかりやすいですが多肉植物は葉水を必要としません。乾燥に強い植物は体内の水分量が多く葉水を必要とせず、葉水することでかえって腐らせてしまう可能性があり注意が必要です。
・葉に水がたまらないようにする。水溜まりができてしまうとそれがレンズの役割となり光を集め葉が焼けてしまうことがあります。
・加湿器を使って室内環境が整っている場合は不要。状況に応じて葉の状態をよく観察してから葉水をするようにしてください。
■タイミングと季節による違い
植物による違いはありますが基本的には毎日やっても大丈夫です。2〜3回ほど朝方と夕方に分け、室内環境や葉の状態をよく観察してあげてください。
夏場の湿度の高い時期は葉水の回数を減らします。やり過ぎはかえって葉を腐らせてしまうこととなります。
冬場は空気が乾燥しやすく葉っぱも乾いてしまうので回数を増やしてあげてください。
■霧吹き(作業性、使いやすさ、デザイン)
ここまでで葉水についての知識がわかった上で葉水をするために僕が一番大事だなと感じたことは作業のしやすさです。ほぼ毎日の作業は手軽に行えるに越したことはありません。霧吹きにも様々な種類がありますが特に水が細かく霧状に出るタイプをオススメします。その理由は水が葉っぱにしっかり付着してくれるため吸水効率が良いからです。ストレートタイプの霧吹きでは周辺にも飛び散りやすいうえ、葉っぱから水が垂れ落ちてしまいます。お部屋で使うことを考えるなら周りもよごしづらいのでなるべくミストの細かい物を選んでみてください。あと、植物の量にもよりますがあまり大きすぎずコンパクトの物が使いやすいです。水は都度入れ替えて使うので容量は少なくても問題ないかと思います。他に気にするとしたらデザイン性です。お部屋に置いてて違和感なくスッキリするものがインテリア的にもオススメです。
僕は葉水用意の霧吹きと葉面散布用の霧吹きに分けて2つ用意して作業しております。
次回は葉面散布についてもまとめてみたいと思います。
最後に、植物をよく観察することが大切です。毎日観察することで小さな違いにも気づけるようになってきます。