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seeding 発芽を成功させるには?!知っておくべき事〜!【種蒔き編】

【発芽率アップ!?知っておきたいタネの話!】

はじめに、種子には発芽するために必要な条件が3つあり、発芽の3要素と呼ばれています。その条件を満たしてあげる事で種子が発芽をはじめます。

それが、『空気(酸素)・水・温度(発芽適温)』の3つです。

他にも種子のもつ性質の違い休眠に関することについても簡単に説明したいと思います。

発芽をスムーズにむかえるには一定の温度下(20〜25度)で適度な水分と空気が必要となります。水の与え過ぎは酸素不足の原因となるため培地とする物の通気性と保水性が重要となります。ここでロックウールなどが大活躍します!(前の記事で簡単に説明しています!)多くの野菜が発芽適温を20〜25度とするが種類によって違いはあるためパッケージに記載されている内容を確認してみてください。

発芽の3要素が整ったら次にその種子が好光性か嫌光性なのかを知っておく必要があります。種は必ずしも光を必要とする訳ではありません。好光性種子は発芽するために光を必要とし、嫌光性種子は発芽には光を必要としません。そのため種を蒔いた後の処置に違いが出ます。

【性質の違い】
好光性種子の種蒔きの後は、弱い光に当てる。発芽には強すぎる光は必要ないため適度に調整する。光が強すぎると培地の表面が乾きやすくなる。発芽に向けて動き出した種は1度乾燥してしまうと発芽能力を失ってしまいます。発根するまでの間はラップを被せて蒸発を抑えて乾燥を防ぐ。プランターなどで土で育てる際も光を遮らないように薄く覆土しなければいけないので培地の表面が乾燥しないように注意を払いこまめに確認するようにしてください。(表面が乾いてきたら霧吹きなどで噴霧したり、底面吸水の水を切らさないなどして適度に水分を与えてあげると良いです。)
嫌光性種子の種蒔きの後は、ラップを被せて蒸発を抑えるのは同様で、上から種を押し付けないようにアルミホイルなど光を遮断できるものなら何でもいいので潰さないように被せて発芽するまでの間こまめに様子を確認してください。

発芽にかかる日数は野菜の種類によって異なりますがおおよその日数はパッケージに表記されていることが多いので確認してみてください。早いもので2〜3日で発芽するものもあれば1〜2週間かかるものも有ります。気長に待ちましょう♪10日ほど経っても変化がない場合や腐敗してそうな場合は見切りをつけてしまうのもアリです。植物による差があるため一概には言えませんが参考までに覚えておいていいかと思います。

【休眠】
種子の休眠とは、発芽能力はあるが発芽しない状態のことで自然界において子孫を残すために植物が身につけた素晴らしい能力です。ざっくり言うと動物の冬眠と似ており冬に発芽しても生存できないので休眠して春を待つってかんじですかね。植物により高温に弱いもの、低温に弱いものと違いがあるため自然界での発芽のタイミングはこの後の生存に大きく影響してきます。発芽適温はここに関わってくる。種にはとても奥深さを感じます〜。

ということで、せっかく種を蒔いたのに発芽しないなんて事もあります。種子によっては採取直後には発芽しないものもあるみたいですね。市販されている種子は基本的には問題なく発芽しますが余った種はどうしますか?もちろん冷蔵庫で保管しますよね!そうすると種子が次に使う際には休眠状態に入っている事があると思います。そんな時は一晩汲み置きして塩素抜きした水に種を入れて1日ほど水分を吸収させてから種蒔きします。全てがそうではありませんがこうする事で休眠打破して発芽しやすくしてあげます。この時、水にメネデールやHB-101などの植物活力剤を入れて初根促進するのはアリです!僕は毎回どちらかは入れるようにしています。ただし、まだ液肥は使わないで下さい。種子には発芽に必要な栄養は備わっているため液肥を使うと肥焼けを起こしてしまい枯らせてしまうからです。液肥を使い始めるのはまだ先です〜。

種子の保管に冷蔵庫が適している理由もあとでまとめて紹介します。とりあえず、種子は湿気に注意して冷暗所に保管するのがいいですね。

こちらが種蒔き後のパプリカとわさび菜です。左2ヶ所がパプリカで1つのセルに種は1個で、右側の9つのセルにはわさび菜を1つのセルにつき10個ほど種を蒔いてます。このトレーにラップを被せて乾燥予防し、嫌光性種子であるパプリカにはアルミホイルで板を作り被せて光を遮断して様子を見ました。

 

ロックウールキューブには塩素抜きした水道水にメネデールを入れたものをたっぷり吸水させていますが余分な水分は下に流れるようになってます。まだ寒い時期で発芽適温を下回るのでSeedling Heaterを使って温度調整して数日待ちます。

ちなみに僕が使っているSeedling Heaterというのがこちらの商品です!
発芽・育苗器/園芸 ヒーターマット Jump Start Seedling He…
設定温度は25℃となっており幅広く野菜の芽出し用に使っていただけます。ドーム一体型の育苗器もありますが場所もとりますし僕は1枚もののマットタイプをおすすめします!コンパクトで使い勝手が良く、必要ならドームだけ別で用意すれば安く済ませる事ができ重宝します。とくに北国で気温が下がる時期には必需品となります。1サイズ大きいものも有りますが家庭菜園なら縦22センチ、横50センチのこれで十分です。もちろん防水仕様ですので安心してください。

ではまた次回で〜